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ここ最近、絵本の出版を目指していらっしゃる方からのご質問を頂く機会が増え、個別にお返事をするのが難しくなってきました。すみません。正直、私のような長いこと駆け出しっぱなしの者が、こういうお話を書くのは身が縮む思いなのですが、勇気を振り絞って記事にします。今まで頂戴したご質問を参考に書きました。いずれも、ごくごく個人的な考えです。ご参考になれば幸いです。 (2017年7月)



▼絵本を出版するには?

じぶんの絵を気に入ってくださる編集者さんに出会うことが、たぶん一番の近道だと思います。相性の良い編集者さんに出会うために、まず、たくさんの絵本の編集者さんに絵を見て頂いたらいいと思います。なので、見てもらえる場所に作品を出すことをオススメします。

以下に、よく名前を聞くコンペや塾のリンクを勝手にご紹介します。 わたしがたくさんチャンスを頂いたボローニャ展、大好きなみやこしあきこさんのデビューのきっかけ「日産グランプリ」、今までお会いしたプロの絵本作家さん方の出身のコンペや塾です。特に「あとさき塾」出身の方にお会いすることが多いです。


ボローニャ国際絵本原画展 (板橋区立美術館の日本語ページ)>>  (Click!) 

日産童話と絵本のグランプリ>>
 (Click!) 

ピンポイントギャラリーのコンペ>>  (Click!) 

あとさき塾 >>  (Click!) 

水曜えほん塾 >>  (Click!) 

パレットクラブスクール>>  (Click!) 


この他、ギャラリーでの展示も、チャンスを頂ける可能性のある場だと思います。但し、ギャラリーさんによってお客様の好み等、得意分野に違いがあるので、絵本の編集者さんが訪れそうな場所をお勧めします。

また、HP、SNSも良い機会を作ってくれます。絵本「いじわるアイザック」はTwitterとパブーをきっかけに出版に至りました。


▼そのだが最初の絵本を出版するに至った経緯について。

2007年、ボローニャ国際絵本原画展に入選しました。イタリアで開かれるボローニャ見本市へ赴き、入選作を基にした絵本 (自作のダミー絵本)を持参して売り込みをして、現地で出版の約束をしました。


▼美大卒でないことは問題になるか?

美術大学を出ていないことがネックになったことは、わたしは今のところ一度もありません。ご心配無用です。


▼絵本を出版するために頑張ったことは?

わたしは絵でお話を考えるタイプなので、言葉で考える作家さん風木一人さんのワークショップに参加して、考え方を教わりました。

絵本のための絵の作り方、対象年齢ごとに気を付けなければいけないことなどは、都度、編集者さんから教わってきました。

それから、大人と子どもでは、同じ作品でも受け取り方が異なるので(個人差のほかにも差異があるので)、子どもさんの視点を学ぶべく、その年齢の子どもさんにはどんな絵本がどのように楽しまれるのか⋯についての書籍等を、そこそこの数、読みました。認知発達心理学の本も、ひとかじり分くらい読みました。このお勉強は、して良かった、役に立っている気がするなあと思います。本でのお勉強だけでなくて、子育て中、子育て経験のある方々から、子どもさんは絵本のどんなところを楽しんでいるのか、どんな傾向があると思われたかなど、お話を伺いました。姪っ子と一緒に絵本を読んだ経験も、この視点について、非常に学びの多い時間となりました。

蛇足として、頑張ったこととは少し違いますが、、、
お仕事には締切がある場合が殆どですが、ご依頼下さる際、編集者さんは、どのくらいの期間で描き上げられるかを訊いて下さいます。そのとき、じぶんの見積もりが甘いと締切に間に合わず、ご迷惑をおかけするので、じぶんのスピードを把握していることは大事だろうなと思います。 (自戒を込めて…- -;)



▼著作権、出版契約について。

童美連 (日本児童出版美術家連盟)のサイトが詳しいです。こちらの出版契約書 (解説付き)を読んで学びました。オススメです。

童美連のページ>>  (Click!) 





▼海外での翻訳版の出版契約について。

既に日本で出版した絵本が他の国で翻訳出版される場合、日本の出版社さんと、その国の出版社さんとの契約になると思います。 (契約内容によります)。わたしの作品の場合は、日本側の出版社さんが、海外の出版社さんとの遣り取りをしてくださっています。


▼ギャランティ (お金)について。

絵本が出版されるときに、絵本の価格×8%くらい (契約内容により変わります)×初版発行部数 (出版社さんによっては、販売を約束してくれる部数)が支払われます。

文 を他の作家さんが書かれている場合は、%が異なるんだろうと思います。
雑誌や月刊絵本のお仕事等では、殆どの場合、印税方式でなく画料として頂戴しています。



とりあえず以上です。
また思いついたら加筆いたしますね。
(2017年7月)

2018年1月、一部加筆修正しました。